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JUGEMテーマ:浮世絵

 

 

亀戸天神 初卯詣

 

お正月に国会図書館のライブラリーを見ていて、「江戸自慢三十六興 亀井戸初卯詣」という錦絵を見つけました。

 

江戸自慢三十六興 亀井戸初卯詣 国会図書館

 

 

亀戸天神で「卯の神札(おふだ)」というものがあるのですが、「鷽(うそ)」は知っていましたが、「卯の神札(おふだ)」はよくわかりませんでした。

 

江東区亀戸天神初卯1.JPG

 

東都歳時記に「初卯の日 亀戸妙義参」という記述があります。

 

 

 

卯日 毎月 亀戸妙義参。
天満宮の境内にあり。毎月卯の日を縁日とす。正月は初卯詣と号し参詣多く、南は両国より割下水道、北は浅草大川橋より柳島の土手辺りに満つ。又二の卯、三の卯もこれに同じ。
詣人神符を受けて髻(もとどり)に挟てかへる。餅或は土を以て団子とし、五彩に色どり、大なる柳につけて繭玉と号(なづ)け售(か)ふ。又天保二卯年より卯杖卯槌を鬻(ひさ)ぐ。

 

江戸時代、正月初の卯の日には、江戸では亀戸の妙義社へ参詣し、卯の札や繭玉(まゆだま)を授かったようです。二の卯、三の卯も同じ、とあります。

 

繭玉とは

 

柳などの枝に繭の形に丸めた餅や米の粉のだんごを多数つけたもの。繭の豊収を祈って小正月に作った。のち,正月の縁起物として商家などでも飾る。(大辞林)

 

妙義社は、現在は御嶽(みたけ)神社になっています。

 

 

御嶽神社の案内板には、

 

法性坊は、天神様の師で、

 

天慶3年(930)2月の卯日の卯の刻
亡くなられことから、春の陽気を向える「卯の神」と敬仰され、
以来月毎の 卯日はもとより、特に正月の卯日は、陽気を
迎えるはじめとして卯槌(うづち)、卯の神札(おふだ)を求め、
福徳、才智、愛敬を願い、除病、延命を祈りました

 

と書かれています。どうして御嶽神社が「卯の神」と敬仰されているのかが、これでわかりました。

 

卯の日に御嶽神社にお参りするとご利益があるようですね。

 

2017年1月の「卯の日」は、4日、16日、28日です。

 

 


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