村上春樹氏の新作「騎士団長殺し」のおすすめレビューです

 

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村上春樹の新作「騎士団長殺し」。ベストセラー作家なだけに、すでにあちこちにたくさんのレビューが付いています。

その中から、特に役に立ったコメント、レビューをまとめてみました。

 

92: リキラリアット(三重県) [CA] 2017/03/03(金) 16:22:41.90 ID:dcx6jAI10

>>83 
全くわからんがこういう話しらしい 

 

保守速コメント

560. 名無しさん@ほしゅそく   2017年03月03日 23:49:05  ID:c4NTU4NjQ

 

「羊をめぐる冒険」において、巨大な権力の所有者たる羊憑きになることを求められた鼠は、
葛藤の末にそれを拒否して羊男になった。社会へのコミットメントを意識的に回避して、
風の歌を聴きながらハイネケンを飲みパスタを自分で茹でる生き方を選択したのだ。
高度資本主義社会に個人として対峙する方法論として、国境を問わず多くの読者の共感を得たからこそ村上は
国際的なベストセラー作家になった、はずだった。
いつから質の悪いパヨク羊に取り憑かれてしまったのか。ひたすらかなしい。

 

楽天レビュー

村上ワールド。
第1部で好きな表現を本文より抜粋。
友人の雨田から私(主人公)が言われた言葉「おまえが竜宮城で鯛と一緒に昼寝をしていたあいだに、文明はどんどん前に進んでいるんだよ。」
とユズ(妻)から私(主人公)が手紙をもらい思ったこと。
たしかにある意味では、私は流されゆく氷山に取り残された孤独なシロクマなのだ。郵便ポストなんて見渡す限りどこにもない。シロクマには手紙の出しようもないではないか。
でした。
学生時代からずっと村上春樹を読んでますが飽きません。
みなさんも是非。レビュー

 

第2部好きな表現は、本文より抜粋。
四谷の画材屋で必要な買い物を済ませ、荷物を後部席に積み込み、それから雨田の会社のある青山一丁目の近くに車を停めたときには、私はかなりくたくたになっていた。まるで都会の親戚を訪れた田舎の鼠のように。
第2部まで読了しましたが第2部終わり。となっております。
第何部までなのか?まぁまた待つのも楽しい。
1月29日に予約し2月24日着でした。 レビュー

 

Amazonレビュー

★★☆☆☆ 性描写が気持ち悪い自己模倣の駄作

投稿者 マット=ロンドン 投稿日 2017/2/28

形式: 単行本 Amazonで購入

 

僕の中では『1Q84』で終わった作家でした。『色彩を持たない…』は主人公が過去のトラウマを一つずつ解消していくような筋書きで、読む人のセラピーになるけど文学ではないと思った。

今回も買うつもりはなかったけれど、昨年の『シンゴジラ』『君の名は。』がいずれも311を強く意識した作品だったこともあり、ポスト311という括りがあるなら村上春樹は何を描くのかな、と思って買いました。

結論からいうとそうした期待に応えるものではなかったです。
基本的には過去のモチーフの使い回し。
比喩に往年の的確さはなく、会話も陳腐。
昔作品中で批判していたようなミシマユキオ的な意味不明の風景描写もあり、この人もやはり若い頃に批判した老害の姿に自らなっていくんだな、という印象。
性描写は以前にも増して露骨で、(省略)直接的な表現が気持ち悪くて読み飛ばしました。
妹とか13歳の少女の(省略)描写もただただ気持ち悪い。
僕は谷崎潤一郎とか好きなんで、性描写そのものに抵抗はありません。
村上春樹という人の性についての視点とか描写が気持ち悪い。
今作は今までの10倍気持ち悪いです。

物語としては相変わらず難解で、終盤のクライマックスである霊界探訪記めいた描写には力が入ってるんだろうけど、訴えるものがなく、もう一度読もうという気にならない。
何か言いたいことがあるんだろうけど、無意識領域にに響くようなものでもないんです。

『蜂蜜パイ』という短編あたりから、この人は何かしら希望を描くことに姿勢をシフトしたと思うのですが、それが予定調和的な醜悪なものを生み出す甘さとして作用していると思う。

『ねじまき鳥クロニクル』には文学らしい危うさがあった。
つまり、死や頽廃への誘惑、美への妄執、滅びへの憧憬、といったものです。
それらは毒物で人を文字通り死なせることもあるが、芸術には絶対に必要なものです。

今作には特にそうしたものがとかく希薄で、色々と作り込んでるのはわかるが、ぼくには伝わらなかった。
ポスト311作品の括りには入らないですね。

やはり、終わった作家だと思いました。
今後は新作を追うことはないでしょう。

 

★★★☆☆ 犠牲になるのはいつも女たち

投稿者 ◎・Y・◎ 投稿日 2017/2/26

形式: 単行本 Amazonで購入

 

発売日の夜のこと、ふと、「今この瞬間、何十万人って人がこのわけのわからん作品を読んでるんだよなあ」って思うと、なんか怖いような・・・そのことがすでに異界の物語って感じですよね? たぶん最終的には100万部とか売れるんでしょうね。100万っていえば、日本の人口のほぼ100人に一人が読むってことでしょ? 少なからぬ影響力、ありますよね、アンチがどう言おうと。もはや日本人の集合的無意識の一部を形成しつつあるといってもいいかもしれないですね、ぶっちゃけ。 

それはともかく、数年ぶりの新作です。奥さんがいなくなって、不思議なことが起こって、主人公が新たな人生のステージを迎えるという村上春樹の「王道」パターンです。例によって。全編が暗喩みたいなもので、この作品を「理解」するっていうのはどんな小説読みでも不可能ではないでしょうか? おそらく、村上自身ももはやそんなの期待していないんでしょうね。その投げっぷりというか、説明しなさぶりってのはある種の極北に達していると言えるかもしれない、よかれあしかれ。

今回も「父」もしくは「父性」が大きなモチーフとして出てきます。父の不在ってのが村上春樹作品を解くひとつのキーワードとして語られてきましたが、もしかするとそうじゃなくて、「母性」の欠如、母なる存在の不在のほうが、彼の根源的なテーマといか、「問題」なんじゃないかなって思いました。父なるものとの格闘において、母なるものの存在がないんですよね。すごく薄い。
村上作品って、女性がいっぱい出てきますが、そのほとんどは「処女」か「娼婦」、もしくは「魔女」ですよね。あとは、「姉」ね。リアルワールドに引き留める存在としての「姉」。
お母さんはどこに行ったんだろう?

個人的には、「1Q84」にでてきた「ふかえり」みたいなキャラが出てきた時点で、「またかよ」って感じでさすがに読むのをやめたくなりました。処女=聖なるものに近接できる純粋さをもったアイコン=巫女、みたいな構図はもううんざりです。傷ついた男性の自我の回復ツールとして、女性のスピリチュアリティを利用するって構造はすでに「ピンボール」からありました(そう、双子ですね。「羊」の耳だし女の子もそうでした)。
そろそろもう、そういうの捨ててもいいんじゃないか? 他に解決方法、ないのか?

「肖像」、「日本画」、「平安時代」などこれまでになかったモチーフが出てきて、「こりゃあいつもとは違うな!」って期待して読んでいたのに、最後は「いつものお店で」って感じで終わっちゃいました。「木野」で新しい地平を開いたように感じていたのですが・・・残念です。

しかし、意地になってるみたいに、居酒屋行きませんよね、登場人物たちが(笑)。普通、男同士がまとまった話をするのに、イタリアンレストランの個室行くか? 居酒屋ですよね? そのあたりのリアリティの在り方のずれみたいなもんが、アンチ春樹の人たちの憎悪をかきたてるんだろうなあ。どうでもいいけど。

 

★★☆☆☆ 読まずにすませたい人のために(笑)

投稿者 「料理研究家」研究家 VINE メンバー 投稿日 2017/2/27

形式: 単行本

 

「今回も」、この思わせぶりっこの題名と、目次のせいで、買ってしまいました(爆)。というか、もうーべつの楽しみがあるんですね。いかに「偉大でないか」を探るために。まず、本作、「このミステリーがすごい!」みたいなエンタメ系の賞に公募したら、1次落ちかと思われます。だいたい、「広義の」ミステリーにすらなっていません。まず、この「騎士団長」というのは、十字軍関係かな〜と思ったけど、「歴史」は、この人のレパートリーにはなくて、これは、モーツァルトのオペラ『どん・ジョンバンニ』からの借用です。そして、ある老画家が、こういう題名の絵を描き、それが、たまたま、主人公が借りたアトリエの屋根裏にあるんです。そして、この騎士団長(身長六〇センチほど)が絵の中から登場し、「自分はイデアが形を取ったものである」なんてぬかす。
副題の「顕れるイデア編」というのは、なんのことはない、そういうことです。
第二部、「遷ろうメタファー編」は、そうお察しのとおり、絵の中から出てきた、「顔なが」と呼ばれる人物(身長七〇センチ)が、自分は、「ただのメタファーが形を取ったものである」と主張。そんだけのこと。

あと、女がいろいろ出てきて、毎度のように、すぐにセ●●スしたりします。まさか、13歳の少女とはやらないだろうな、と、祈りのような気持ちをもって読み進むと、これは、ご安心ください、手は出してません(爆)。でも精神的にはやってると思う。でも、「ロリータ」書くほどの才も度胸もなし(笑)。

この小説は、おそらく、「第三部」「第四部」……と、いくらでも続いていく可能性はすでにはらんでいます。というか、こういう書き方だと、どんどん続けていけるんです。

ドストエフスキーもカフカも、生存ぎりぎりの人間を描いています。しかし、村上春樹の登場人物は、今回だと、肖像画家ですが、いとも簡単に仕事はやってきて(キャンバスの大きさを1メートル×1.5メートルとか、数字で言うかな? F50とかのサイズが自然に出てくるんじゃないかな? 画家なら。っていうリアリティの問題は、「ないものねだり」なので、棚上げ)、あまり生活に困っているふうでもなく、だから、つまらん妄想に肝を冷やしたり、できるんです(笑)。車の種類と登場人物の服装は、やけに詳しく書かれている。ヘンリー・ジェームズは、人物の名前、職業、など、すべて省いても、リアルで怖い小説を書いているのであるが。

ま〜、渡辺淳一が書いたラノベというか……。★はひとつでもいいんですが、二つがなかった(笑)ので、二つにしました。

件の老画家のオーストリア留学時代の恋人がナチに殺されたとか、弟が南京で、中国人を「殺させられて」心に傷を受け自殺(村上春樹のキーワードのひとつですが)したり、いろいろ、あたかも「歴史に抵触したかのような」エピソードは出てきますが、それは、あくまで、「ファッション」ねー(笑)。

毎度、こんな作品しか書けないのは、本人、まったく勉強していなくて、しかも、外部と接触を断っている、まつり上げられて特別の場所にいるからではないかと思われます(合掌)。いくら億万長者でも、ビル・ゲイツなどは、こんなことはまったくないのですが。
一般読者のシュミにはなんとも言えないけど、こんな小説を絶賛「しなければならない」評論家諸氏には、心底ご同情申し上げます。

 

★★★★☆ いつもの村上春樹のようです,

2017/2/24 投稿者 TAKA

レビュー対象商品: 騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編 (単行本)

 

序盤から性的な描写があり、ちょっと癖のある内容となっている。
性的な描写を好まない方にとっては、序盤で行き詰ってしまうかもしれない。
今回はクラシック音楽が描写の中に散りばめられており、いつものジャズではない。
第2部では、村上春樹の世界観のメタファーが展開されていく。
読んだ感想としては、性的な描写が嫌いでなければ、村上春樹の作品としては読みやすい作品。
表紙帯の赤と緑も、何かしらの意味があるのではと勘繰ってしまう。
1Q84を読んでいると、何かしら、世界観がつながっているのかな?なんて思ってしまう。
顕れるイデア編となっているが、確かに考えさせられる1冊。
深読みせずに、いつもの村上春樹の小説として読むと、既視感に苛まれるところもある。
性描写の多さは、渡辺淳一の後継者になろうとしているのかもしれない。

 

 


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