映画レビュー | 以下略ちゃんの逆襲

2016.11.19 Saturday
映画「小川町セレナーデ」レビュー撮影地が特定できると映画がさらに楽しくなる

評価：

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昨晩、夜中に無性に邦画のコメディ映画が観たくなって、物色してGyaOで公開しているのを見つけたのが、2014年10月4日に公開された映画「小川町セレナーデ」です。

20年前、オカマのショーパブで舞台スタッフをしていた真奈美は、スター・ダンサーであるエンジェルと仕事仲間として友情を分かち合っていたが、エンジェルがタイへ出発する前夜、酔っぱらってしまったふたりは、いつのまにか男女の関係を持ってしまう。その結果小夜子が生まれたが、真奈美は小夜子の父親のことを知らせることはなかったため、エンジェルが父親であることを知らず成長する。

数年後、いくつかの恋に破れ実家にもどってきた小夜子は、「スナック小夜子」が借金だらけで閉店しなければならいなことを知る。隣町で大人気のオカマバー「シャープ」をまねて、ホステスの亮子と二人でオカマになりすまし「スナック小夜子」を偽のオカマバーとして再起をかけようと画策する。しかしながら、その計画を真奈美に猛反対された小夜子は真奈美の昔の友人である、オカマのエンジェルに力を貸してほしいとお願いする。

数日後、エンジェルはミラーボールとともに「スナック小夜子」にやってくる。エンジェルの厳しい指導のもと、小夜子と亮子は偽のオカマダンサー特訓を重ね、大変身を遂げる。毎夜多くの客が足を運び、偽オカマバー作戦は大成功するが…。（Wikipedia）

シングルマザーとして娘を育てるために娘の名前を付けたスナックを開業する真奈美（須藤理彩）、ところが娘、小夜子（藤本泉）はスナック名が原因で学校でずっといじめられる。借金で潰れそうなスナック、簡単に男に惚れては捨てられ続ける小夜子、借金を返すためにスナックをオカマバーに改装して大盛況になるものの、すぐに客に小夜子が惚れてしまいオカマバーは破綻、と、どうしようもない悲惨なストーリーなのですが、映画じたいは全編ユーモラスに作られており、楽しいコメディ映画になっています。

オカマ役の安田顕さんがいい味を出しており、B級映画らしい最後まで飽きない楽しい映画でした。

この映画は「かわさき街おこしシネマプロジェクト」として市民から制作費の30%約2000万円の協賛金を集めて作られたそうで、ロケは神奈川県川崎市で行われました。

ロケ地はどこかなと、映画に出てくるシーンをグーグル・マップなどで検索しながら見ていたのですが、映画に出てくる駐車場名などからストリートビューで「スナック小夜子」を簡単に特定することが出来ました。

映画では、もっと住宅が密集している場所のスナックのように見えますが、実際は片側2車線の大通りに面したお店で、ちょっとイメージとは異なりました。それでも店舗脇の路地はいい感じです。

この店舗は、2010年2月には古い空き店舗だったようで、映画の撮影のために「スナック小夜子」に改装したようです。

「スナック小夜子」の店舗はできるだけ長く保存してもらいたいものです。

ロケ地がわかる、ということは映画を観る側からするととても重要なポイントで、撮影に使用されたお店や場所などが実在すると、それだけでわくわく楽しい気分になれます。

小夜子が図書館で知り合った男に振られる図書館は、高津図書館。

ラストシーンの釣り堀は、水郭園です。

映画は、ロケ地を特定する楽しみもありますので、これからの映画もぜひすべてのロケ地が特定できるように、意識的に目印となるような看板などを画面に写り込ませてほしいものです。映画の楽しみがさらに深まります。